
こんにちは。
突然ですが「HTC」というスマホメーカーを覚えていますでしょうか。一時期はau向けにハイエンドスマホを提供するなどしていて日本でも人気がありました。
そして先日、海外スマホの販売サイトEtoren.comを偵察していたところ、HTC製の完全ワイヤレスイヤホンを見つけました。
HTCって完全ワイヤレスイヤホン出してたんだ・・・(;゚Д゚)
ということで、個人的に好きなメーカーということもあり、応援を兼ねてそのイヤホンを購入しました。今回はHTC Macaron TWS1 True Wireless Earbudsをレビューします!
気軽に完全ワイヤレスイヤホンを使いたい人
小さくて軽いイヤホンを探している人
適度に見た目がかわいいイヤホンを探している人
そんな人にオススメです!
目次




HTC台湾 公式サイトによるとHTC Macaron TWS1 True Wireless Earbudsは「香草白・可可黒・薄荷緑・櫻花粉」の4色展開となっていますが、Etoren.com販売ページではこのうち香草白・可可黒の2色のみ販売されています。
名称 | HTC Macaron TWS1 True Wireless Earbuds |
---|---|
充電ケースサイズ(縦×横×厚さ) | 約45mm×約44mm×約35mm |
充電ケース重量(イヤホン本体含む) | 約34g |
イヤホン本体重量(片側) | 約4.5g |
インターフェース | USB Type-C |
Bluetooth 通信距離 | ≦10m |
対応コーデック | SBC(のみ?) |
スピーカー直径 | 6mm |
インピーダンス | 16Ω |
スピーカー周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
充電ケースバッテリー容量 | 400mAh |
イヤホン本体バッテリー容量 | 40mAh |
ケース充電可能回数(1充電あたり) | 4回(計24時間) |
再生可能時間(70%ボリューム) | 6時間 |
通話可能時間(70%ボリューム) | 6時間 |
スタンバイ時間 | 150時間 |

ここからは実際に開封した際の写真を交えながら使用感を解説していきます!



- イヤホン本体
- 充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- イヤーピース(S,L)
- クイックスタートガイド







台湾サイトではこのイヤホンをマカロンと名付けている通り、小さくころんとした形状で可愛らしいです。
先日レビューしたGalaxy Buds Proと比較するとイヤホン本体もケースもやはりチープ感は否めません。ただGalaxy Buds Proの4分の1の価格と考えれば質感は及第点です。普段使いしやすいとも言えます。


実際に装着・使用してみました。
装着感
装着感は筐体が小さく軽いこともあり、耳への異物感や痛みなどはありません。個人的にはGalaxy Buds Proよりも耳への負担を感じませんでした。
音質
気になる音質ですが、やや重低音が強めかな?というのが第一印象です。高音やボーカルが押されるほどではないので万人受けしやすい音質と言えるでしょう。
一方で音の解像感・明瞭感については、音源にもよりますがやや欠けていると感じる場面も。個人的には特に中高音域の伸びが弱いと感じます。これは対応コーデックによるところもあるかもしれません。
というのもHTC公式サイト上にもEtoren.comサイト上にも、対応コーデックに関する記述がどこにもありません。購入したらわかるかと思い取扱説明書も確認しましたが、やはり記載されていませんでした。
そこで、スマホ側から確認してみると・・・

購入前からなんとなく予感はしていましたが、スマホ上で確認する限りコーデックはSBCのみの対応のようです。だから解像感に欠けると感じたのかもしれません。せめてapt Xには対応していてほしかったですね。
通信安定性
また、混雑した場所などでの混線(音飛び)についてはBluetooth5.0規格に対応していることもあり、混雑した電車内においても発生しません。通信の安定性は高い印象です。
操作性
イヤホンにはタッチセンサーが内蔵されており以下の6種の操作が可能です。
再生・一時停止 | 右側イヤホンダブルタップ |
曲送り | 右側イヤホン3秒長タップ |
曲戻し | 左イヤホン3秒長タップ |
着信応答・終話 | どちらかのイヤホンをダブルタップ |
着信拒否 | どちらかのイヤホンを3秒長タップ |
アシスタント呼び出し | 左イヤホンダブルタップ |
〇 | ✕ |
---|---|
小さく軽い筐体 | 拭いきれない安っぽさ |
税込5,800円という安さ | 音の明瞭感・解像感の低さ |
装着感の良さ | 対応コーデックがSBCのみ |
通信安定性 | ノイズキャンセリング機能が無い |
- | 置くだけ充電非対応 |
安さと装着感の良さ・通信安定性の高さによって日常使いにちょうどいいと言えるイヤホンです。
一方で2021年の完全ワイヤレスイヤホンと言えば、価格はそこそこに音質の良さとノイズキャンセリング(NC)機能の性能高さで競っているといっても過言ではありません。
そうした中でHTC Macaron TWS1 True Wireless Earbudsは対応コーデックがSBCのみかつNC機能も無いため、あえて辛辣な言葉を使えば競合他社の製品と戦えるレベルには達していないと言えるでしょう。
機能を必要最小限に抑えたため本体を小さくできたのかもしれませんが、尖った部分が無いため製品として物足りないというのが正直な感想です。
完全ワイヤレスイヤホンそのものについては登場から5年以上経ったことで、今や珍しい物ではなくなりました。上でも述べたように、普及期となった現在では音質の良さ・NC機能の性能の高さで競うステージまで上がっていると感じます。
価格が安いので、汚してもいい・無くしてもいい・壊れてもいいという感覚で使用するイヤホンとしては及第点と言えますが、製品としての目新しさが無いため「これが良い・これを買おう」と思えるポイントが見つけられないことが、一HTCファンとしては残念でした。
今回レビューした製品は日本で正規に販売されている製品ではありませんが、すでに2~3,000円程度で完全ワイヤレスイヤホンが買えてしまうことから鑑みても、このイヤホンによってHTCブランドが強化されるということは例え日本以外の場所であっても無いのではないかと感じました。
いかがでしたでしょうか。やや辛口評価となってしまいましたが、HTCのこれからに期待を込めて思ったことを書いてみた次第です。また気になるガジェットがあれば随時書いていきます!
なお、自分が海外スマホを漁るときは以下の3つのサイトから偵察を始めることが多いです。最近では京東なども気になっていますが、まだ手を出せていません。勉強しなくてはいけませんね!